BLUE ENTRANCE KITCHEN(BEK)のメニューの中で、
一口目の驚きが最も強いタコス──それが「ザクザクフィッシュ」です。
・揚げ物なのに重く残らない
・食感が“記憶”として残る
この一皿は、偶然ではなく
イングランドと沖縄、二つの食文化を翻訳する過程で生まれた必然でした。
出発点はイングランドのフィッシュカルチャーだった

・衣と魚の関係性
・日常食としての完成度
ザクザクフィッシュの着想源は、イングランドで長く愛されてきたフィッシュ料理の文化にあります。魚そのものよりも、「衣がどう魚を包み、どう噛ませるか」に価値を置く考え方。BEKはこの視点を、タコスという全く異なる文脈に持ち込みました。
沖縄の気候が「ザクザク食感」を進化させた

・揚げ物が重くなりやすい環境
・軽さとキレの必要性
沖縄の環境では、揚げ物は少しの油分や湿度で重くなります。そこでBEKが追求したのは、時間が経っても崩れにくい“構造としてのザクザク”。衣の厚み、空気の含ませ方、噛んだ瞬間の割れ方までが設計され、沖縄仕様のフィッシュが完成しました。
「衣」は味ではなく体験をつくるための装置

・音・歯触り・リズム
・食べる動作そのものの設計
ザクザクフィッシュの衣は、味を足すためのものではありません。噛んだ瞬間に生まれる音、歯を跳ね返す感触、その後に続く魚の柔らかさ。これらを一連の体験として成立させるための「装置」として存在しています。
フィッシュタコスを“量産型”にしなかった理由

・一皿としての完成度
・世界基準での再定義
多くのフィッシュタコスは、手軽さを優先し、個性を失いがちです。BEKはそこに違和感を持ちました。ザクザクフィッシュは、スナックではなく「料理」として成立させることを前提に設計されています。その結果、タコスでありながら、記憶に残る一皿になりました。
ザクザクフィッシュは、イングランドのフィッシュ文化と
沖縄の環境・感覚が交差して生まれた、翻訳されたタコスです。
・衣が体験をつくり
・魚が静かに主役になる
このバランスこそが、BEKが考える
イノベーティブタコスの一つの答えです。